823                                                    「あかしの石」

―最も重要な預言@~ウィリアム・ミラー―
「子をその行くべき道に従って教えよ。そう
 すれば年老いても、それを離れることがな
 い」            箴言
22-6

聖書の権威に疑惑を抱きながらも、なお真理
を知りたいと心から望んでいた、高潔で誠実
な一農夫が、キリスト再臨の宣布において指
導的な役割を果たすために、神によって特に
選ばれた。他の多くの宗教改革者たちと同様
に、ウィリアム・ミラーは、年少の頃から貧
困と戦い、勤勉と自制という大きな教訓を学
んでいた。彼の家族は、独立心、自由を愛す
る精神、忍耐力、そして熱烈な愛国心に燃え
た人々であって、彼もまた、こうした特質の
人であった。彼の父は、独立戦争当時の大尉
で、あの波乱に富んだ時代の奮闘と苦難によ
る犠牲が、ミラーの少年時代を窮乏に陥れた。

 ミラーはじょうぶな体の持ち主で、幼少の
ころから非凡な知力を示した。そしてそれは、
彼が成長するにつれて、ますます顕著になっ
た。彼の知性は、活発でよく発達し、知識を
渇望していた。彼は、大学教育を受けなかっ
たけれども、研究に対する愛着や、注意深い
思索と精密な批判の習慣は、彼を健全な判断
と理解力に富んだ人にした。彼は、申しぶん
のない道徳的品性の持ち主で、評判もうらや
ましいほど良く、誠実、倹約、慈悲深い心な
どが、人々から高く評価されていた。彼は、
勤勉努力の結果、早くから相当の財産を作っ
たが、しかし相変わらず研究の習慣を持ちつ
づけた。彼は、いろいろな政治的、軍事的職
務について功績をあげ、富と名誉への道が、
彼の前に広く開けているように思われた。

        各時代の大争闘 下p1~2