824                                                    「あかしの石」

―最も重要な預言A~ 暗黒から光明へa
「人が見て自ら正しいとする道でも、その
 終りはついに死に至る道となるものがあ
 る」
            箴言14-12

(ウィリアム・ミラー)の母は、真に敬虔
な婦人で、彼は幼少の時に、宗教的な感化
を受けたのであった。
しかし早くから彼は、理神
論者の仲間に引き入れられた。この人々は、概して善良な
市民で、人情味豊かで慈悲深い人々であったために、その
影響力はいっそう強かった。彼らは、キリスト教的な制度
のただ中で生活しており、彼らの品性は、ある程度まで、
そうした環境に影響されていた。彼らが人々の尊敬と信頼
をかち得たところの美点は、聖書に負うところが多かった。
ところが彼らは、こうしたすぐれた賜物を悪用して、神の
み言葉に敵対する感化力を及ぼしたのである。ミラーは、
こうした人々との交際によって、彼らと同様の考えを持つ
ようになった。当時の聖書解釈は、難解で、彼には、とう
てい理解できないように思われた。しかし、彼の新しい信
仰は、聖書を放棄しながらも、それに代わるさらによいも
のを与えなかったので、彼にはなんの満足も得られないの
であった。それでも彼は、こうした見解を約
12年の間持ち
続けた。
しかし、彼が34才の時、聖霊は、彼
が罪人であるということを彼の心に印象づ
けた。彼は、従来の信仰によっては、墓の
かなたに幸福の確証を得ることができなか
った。未来は暗く陰惨であった。後日、彼
は、このときの感じを次のように言ってい
る。

 「絶滅とは、冷たく冷え冷えした思想であ
った。そしてわれわれは、責任を問われて、
みな死滅するのであった。天は、頭上にある
真ちゅうのようであり、地は、足の下にある
鉄のようであった。
(続く・・)

        各時代の大争闘 下p2~3