829                                                     「あかしの石」

―最も重要な預言B

~ダニエル書と黙示録の研究b
「人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳
 障りのよい話をしてもらおうとして、自分
 勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、」                    テモテ第二
4-3

過去において成就した預言を規準にして、将
来に関する預言を判断するならば、キリスト
の霊的支配――すなわち、世界の終末に先だ
つこの世の千年期――という一般の見解は、
神のみ言葉の支持を得ていないことを知って、
彼は納得がいった。主みずから再臨されるに
先だって義と平和の千年期があるというこの
教義は、神の日の恐怖をはるか先へと延期す
るものであった。しかし、どんなに耳ざわり
の良いものであっても、収穫すなわち世界の
終末まで、麦と毒麦とはともに生長するとい
うキリストと使徒たちの教えに、相反するの
である。
「悪人と詐欺師とは、・・悪から悪へと落ちていく。」
「終わりの時には、苦難の時代が来る。」
そして、暗黒の
王国は主の再臨まで継続し、主の口の息によっ
て焼きつくされ、来臨の輝きによって滅ぼされ
(マタイ13-30,38-41,テモテ第二・3-13,1,テサ
ロニケ第二・
2-8)

 全世界が改心しキリストの霊的支配が来ると
いう教義は、使徒時代の教会が支持したもので
はなかった。
それは、18世紀の初期になって初めて、一般
キリスト教会が受け入れたものであった。他のすべての誤りと同
様に、その結果は有害なものであった。
それは人々に、主
の再臨をはるか遠い将来のことに思わせ、主が
近づいておられることを告げるしるしに人々が
注意することを妨げた。それは、根拠のない自
信と安心感を与え、主に会うために必要な準備
を怠らせたのである。 各時代の大争闘
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