5月11日                            「あかしの石」
初代文集―
 経験と幻
                 Ellen G. White
 われわれはみな、イエスを先頭にして、都からこの
地上の大きな山の上におりてきたがその山は、イエス
を支えることができずに、崩れ去って大きな平原となっ
た。そのとき、上を見ると、十二の土台と十二の門の
ある大いなる都が見えた。門は各々の側に三つずつあっ
て、それぞれの門に天使が立っていた。われわれはみ
な、「都が、大いなる都がおりてくる。神のもとを出
て、天から下ってくる」と叫んだ。都はおりてきて、
われわれが立っていた所にとどまった。それからわれ
われは、都の外の輝かしい光景に目を向けはじめた。
そこでわたしは、実に輝かしい家々を見た。それらは
銀のように見え、美しい真珠をちりばめた四本の柱に
支えられていた。これには聖徒たちが住むのであった。
どの家にも黄金の柵があった多くの聖徒たちが家の中
に入って行って光輝く冠を脱いで棚の上に置き、それ
から家のそばにある畑へ出て行って土を扱うのをわた
しは見た。それは、地上のわれわれがしなければなら
ないこととは全く違っていた。輝く光が彼らの頭の周
りを照らし、彼らは絶えず声をあげて、神を賛美して
いた。
 わたしは、あらゆる種類の花が満ちている別の野原
を見た。そしてわたしは、花を摘みながら、「これは、
しぼむことがない」と叫んだ。次にわたしは、この上
もなく美しい背の高い草の生えた野原を見た。それは、
生き生きとした緑色で銀と金を反映し、誇らかに揺れ
動いて、王なるイエスに栄光を帰していた。それから、
ライオン、小羊、ひょう、おおかみなど、あらゆる種
類の動物がいっぱいいて、みな仲良く一緒にいる野原
に入った。われわれが、動物たちの中を通ると、彼ら
は静かについて来た。それからわれわれは森に入った
が、それは、この地上の森のように暗くはなかった。
それは明るく、一面に輝いていた。木の葉は揺れ動い
ていた。われわれはみな、「心を安んじて荒野に住み、
森の中に眠る」と叫んだ。われわれは、森の中を通り
抜けてシオンの山へ向かって行った。
                    p67~69