9月7日                            「あかしの石」
初代文集―
 経験と幻
                 Ellen G. White
 悩みの時に、われわれはみな、町々村々から逃れた
が、悪人たちは追いかけてきて、聖徒たちの家に剣を
もって入ってきた。彼らは、われわれを殺そうとして
剣を振りあげたがそれは折れて、わらのように弱々し
く地に落ちた。そのとき、われわれはみな、昼も夜も
救いを叫び求めた。そしてその叫びは神のみ前に達し
た。太陽が昇った。そして、月は止まった。川の流れ
は止まった。黒雲が現れて、互いにぶつかり合った。
しかし、栄光の輝く晴れわたったところが一か所あっ
て、そこから多くの水の音のような神の声が聞こえて
きて、天地を震動させた。空は開いたり閉じたりして
動揺していた。山々は風にそよぐ葦のように揺れ、あ
たり一面にごつごつした岩石を投げ出した。海はるつ
ぼのようににえたぎり、石を陸上に投げ出した。そし
て、神がイエスの再臨の日と時間とを告げ、ご自分の
民への永遠の契約を宣言されたとき、神はひとくぎり
ずつ語って、間をおかれた。み言葉はその間に全地に
鳴り響いた。神のイスラエルは天を仰いで立ち、大き
な雷のように地に鳴り響く主のみ口から出る言葉に、
耳を傾けた。それはまことに荘厳そのものであった。
聖徒たちは一つの文章が終わるごとに、「栄光あれ、
ハレルヤ!」と叫んだ。彼らの顔は神の栄光に輝いて
いた。彼らは、シナイ山からおりて来た時のモーセの
顔のように、栄光に輝いていた。悪人たちはあまりの
輝かしさのために、彼らを見ることができなかった。
そして、神の安息日を清く守って神に栄光を帰した人々
に永遠の祝福が宣言されたとき、獣とその像とに対す
る大いなる勝利の叫びがあがった。
                    P93~95