9月10日                            「あかしの石」
初代文集―
 経験と幻
                 Ellen G. White
 それからヨベルの年が始まり、地は休まねばならな
かった。わたしは、信心深い奴隷が彼をつないでいた
鎖をふるい落として、意気揚々と勝利のうちに立ち上
がるのを見た。他方、彼の邪悪な主人はあわてふため
いて、そのなすところを知らなかった。悪人たちは神
の語られた言葉を理解することができなかったからで
ある。まもなく大きな白い雲が現れた。それはこれま
でのどんなものよりも美しく見えた。その上に人の子
が座っておられた。最初、われわれには、雲の上にお
られるイエスが見えなかったが、雲がだんだん地上に
近づくにつれて、彼の麗しい姿を見ることができた。
この雲が最初に現れたとき、それは天における人の子
のしるしであった。神のみ子の声が、眠っている聖徒
たちを呼び起こし、輝かしい不死の衣を彼らに与えた。
生きている聖徒たちは、一瞬の間に変えられ、彼らと
ともに雲の車の中へと引き上げられた。雲の車がのぼっ
て行くのは、実に輝かしい光景であった。車の両側に
翼があり、その舌の方には輪があった。車が回りなが
らのぼって行くとき、輪は「聖なるかな」と叫び、翼
は動きながら「聖なるかな」と叫び、雲のまわりに付
きそう聖天使たちも、「聖なるかな、聖なるかな、聖
なるかな、全能者にして主なる神!」と叫んだ。そし
て、雲の中の聖徒たちは、「栄光あれ、ハレルヤ!」
と叫んだ。そして車は聖なる都へとのぼって行った。
イエスは、黄金の都の門を広く開いて、われわれを迎
え入れてくださった。ここで、われわれは歓迎された。
われわれは「神の戒め」をまもり、「命の木にあずか
る特権」を持っていたからである。
                    p95~96