10月22日                            「あかしの石」
初代文集―
 経験と幻
                 Ellen G. White
 わたしは、父なる神が御座から立たれて(補遺参照)、炎の
車に乗って幕のなかの至聖所にはいられ、お座りになるのを
見た。それから、イエスが御座から立ち上がられた。そして、
頭をたれていた人々の大部分が、彼とともに立ち上がった。
わたしは、イエスが立ち上がられた後で、無関心な群衆には、
イエスから一条の光も輝かなかったのを見た。そして、彼らは
全くの暗黒の中に取り残された。イエスが立たれたときに立っ
た人々は、彼が御座を立って、彼らを少しばかり導き始められ
るのをじっと見つめていた。するとイエスは、彼の右の手を上
げられた。そして、われわれは、彼がうるわしい声で、「ここで
待っていなさい。わたしは、わたしの父のところへ行って御国
を受けてくる。あなたがたの衣を汚さないようにしていなさい。
しばらくすれば、わたしは婚宴に帰って来て、あなたがたを、
わたしのところに迎えよう」と言われるのを聞いた。そのとき火
の炎のような輪がついた雲の車亜g、天使たちにかこまれて、
イエスがおられるところに来た。彼は、その車に乗って、父なる
神が座っておられる至聖所にはいっていかれた。そこでわたし
は、父なる神の前に立っておられる大祭司イエスを見た。彼の
衣の縁には、鈴とざくろとがあった。イエスとともに立った人々
は、至聖所のイエスを信仰をもって仰いで、「わが父よ、あなた
の霊を与えてください」と祈るのであった。すると、イエスは、彼
らに聖霊を注がれた。その息吹のなかに、光りと力、そして多く
の愛と喜びと平和があった。
 わたしは、御座の前でまだ頭を垂れている人々を見ようと思っ
てふりかえった。彼らはイエスがそこを去られたことを知らなかっ
た。サタンは御座のそばで、神の働きを行おうとするかのよう
に見えた。わたしは、彼らが、御座を見上げて、「父よ、あなた
の霊をお与え下さい」と祈るのを見た。するとサタンは、彼らに
けふぁれた力を吹きこむのであった。それないは、光りと多く
の力とがあった。しかし、あたたかな愛、喜び、平和はなかっ
た。サタンの目的は、神の子供たちを欺いて、彼らを引きもど
し、惑わすことであった。
                             p125~127