3月9日                             「あかしの石」
初代文集―
 経験と幻
                 Ellen G. White
 もし彼らが、財産に執着し、自分たちの義務につい
て主に尋ねることをしないならば、主は彼らに義務を
知らされない。そして、彼らは財産を持っていること
を許される。そして、悩みの時に、それは彼らを押し
つぶす山のように彼らの前にあらわれるだろう。そし
て彼らは、それを処分しようとするのであるが、もう、
それはできないことをわたしは見た。わたしはある人々
が次のように嘆くのを聞いた。「働きは衰微していた。
神の民は真理に飢えていた。それなのに、われわれは
その欠乏を満たそうとしなかった。今、われわれの財
産は役に立たない。ああ、われわれはそれを手放して、
天に宝を蓄えておいたらよかったのに。」わたしは、
犠牲が増加せず減っていき、燃えつきるのを見た。ま
た、神はすべての神の民が同じ時に、財産を処分する
ことを望まれないことを見た。もし彼らが喜んで聞き
従うことを望むならば、神は必要に応じて、いつ、ま
たどれだけ売るべきかを示してくださるのである。過
去において、再臨運動を支えるために、財産を処分す
るように要求された人々があった。またその反面、必
要な時が来るまで財産を持っていることを許された人々
もある。働きが必要とする時が来るならば、売ること
が彼らの義務なのである。
 ある人々は「自分の持ち物を売って施しなさい」と
いう言葉を明確にしておらず、また救い主の子尾t場の
目的を明瞭に説明していないのを、わたしは見た。売
る目的は、働いて自給することができる人々に施すた
めではなくて、真理を広めるためである。働くことが
できる人々に助けを与えて怠けさせることは罪である。
ある人々は神に栄光を帰すためではなくて、「パンと
魚」を得るために、あらゆる集会に熱心に出席した。
このような人々は家にいて自分の手で働いて、家族の
必要を満たすために「良い物」を得て、現代の真理を
伝える尊い働きを支えるささげ物をすることができる
ようにしたほうがはるかに良い。今こそ、天に宝を蓄
え、われわれの心を整えて、悩みの時のための準備を
すべきである。手が清く、心のいさぎよい者だけが、
その苦しい時に立つことができる。今こそ、神の律法
がわれわれの思いと額にかくされ、心の中に書き記さ
れなければならない時である。
                   p128~129